正社員とは、会社が労働者を雇うときの雇用形態のひとつで、労働者と会社が直接、雇用契約を結びます。

正社員は、労働者が退職を希望した場合や会社の倒産などの理由がない限り、定年まで働くことができます。

一方、契約社員や派遣社員、臨時社員などを非正社員といいますが、働ける期間に期限があり、雇用契約終了まで就労します。また、契約期限はありませんが、パートタイムも非正社員になります。

正社員は、開始時刻から終了時刻まで業務を行います。また、雇用保険や社会保険、厚生年金保険の加入などのほかに、交通費やさまざまな手当の支給もあります。そして、毎月の給与は、働いた日に関係なく基本賃金が一定の月給制の場合が多く、年俸制を取り入れている会社もあります。

さらに、勤務年数に合わせて基本賃金が上がっていく制度を導入している場合が多く、退職金も支払われます。

雇用形態は多様化していますが、長く勤めることで、会社のノウハウを蓄積し、企業活動への強い関わりを持てる正社員に期待している企業が多くみられます。

しかし、一方では終身雇用制度の崩壊や不況による人件費の削減などを理由に、契約社員や派遣社員を多く受け入れている会社が増えています。雇用契約に期限���あると会社の都合で人員の調整がやりやすくなります。

また、派遣社員の社会保険、厚生年金保険、雇用保険は、派遣会社が加入手続きを行うので、会社は人件費の大きな削減が可能になります。